投資信託の手数料を徹底比較!どこまで安いのかを計算してみた
気になる投資信託の手数料とは
皆さんは投資信託を利用した事はありますか?2018年から積立NISA制度が始まるなど、ますます注目を集めている投資信託ですが、意外と知られていないのはその手数料。
なんとなく数字が絡んでくるとややこしいし、敬遠してしまいがちな人も少なくないのではないでしょうか?今回はそんな手数料について、詳しくかつわかりやすく解説していきます。
これを読めば細かいお金の心配をする事なく、投資信託を利用する事ができるようになること間違いなしです!それでは、早速投資信託の手数料について、基本的なシステムから見ていきましょう。
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Contents
投資信託の手数料のシステム
では、投資信託の手数料のシステムについて基本的な事から見ていきましょう。まず投資信託の手数料は大まかに3つに分ける事ができます。
その3つとは、「販売手数料・信託報酬・信託財産留保額」の事を指します。では、それぞれ一体どのような手数料なのでしょうか。順番に見ていきましょう。
①販売手数料
これは文字通り、投資信託を証券会社の窓口やインターネット上で購入する際に発生する手数料の事です。仲介手数料のようなものというイメージをしていただければわかりやすいかもしれません。
手数料の相場(平均)は次項に記載しているのでここでは割愛しますが、販売手数料は販売元によって全く異なります。一見すると大した事がないように感じるかもしれませんが、塵も積もれば山となるとはよく言ったもの。
言わずもがなですが、できるだけ安い手数料の業者を選定して利用すべきでしょう。では、次は信託報酬について見ていきます。
②信託報酬
こちらは業者が投資信託を運用する際に必要となる経費や、運用業者に対する報酬として発生する手数料の事です。原則、運用している間はずっと発生するものであり、年間何%という年利を月割りで計算するのが一般的です。
先ほどの販売手数料よりも目に見えにくく、多少わかりづらいコストかもしれません。一方で販売手数料以上に金額の開きが大きいため、よく注意してチェックしておく必要があります。
では、最後に信託財産留保額を見ていきましょう。
③信託財産留保額
これは投資信託の運用を途中でストップしてもらう、つまり解約や売却を行った際に発生する手数料の事です。業者によってはこの手数料を取らないところもあります。
今までの2つと比べると、その額は小さく、ある意味最も気になりにくい手数料と言っていいかもしれません。また考え方次第では、最も健全な手数料であるとも言われています。
まとめると、運用の「スタート時・最中・ストップ時」のそれぞれで手数料が発生していくるというわけです。意外にシンプルでわかりやすいですよね。
では、次はそれぞれの手数料は平均でいくら位なのかを見ていきましょう。
平均価格はいくら?
では、先ほど同様、3つの手数料をそれぞれ分けて見ていきましょう。
販売手数料
販売手数料は最安で無料というところもあり、一方で高いところでは4%近くかかってくる場合もあります。平均するとだいたい2%前後が相場と言われています。
ただ、販売手数料は近年上昇傾向にあるので、3%位であれば高すぎるというわけではなさそうです。なので、約2~3%が相場であると覚えておけば間違いないでしょう。
信託報酬
信託報酬は前項でも触れた通り、業者ごとの金額差に多少幅があります。最安で約0.2%、高くて2%ほどが相場です。
ただ、これは販売手数料と同様に、信託報酬も年々増加傾向にあるため、今では2%に迫る勢いで平均額が推移しています。ですので、約1~2%が相場であるとこちらも覚えておきましょう。
信託財産留保額
これも前項で言及したように、この手数料はほとんど0に近いといっても過言ではありません。最安は無料のものから、高くても0.5%程度しか発生しません。
平均は約0.2%です。やはり他2つの手数料と比べると低コストで済みますね。
手数料を総合すると
では、この項を一旦まとめてみましょう。販売手数料は「約2~3%」、信託報酬は「約1~2%」、そして信託財産留保額は「約0.2%」が平均的な額でした。
ではいったいこの中で一番重視する(気にすべき)手数料はどれなのかというと、ずばり「信託報酬」です。理由としては、他の2つよりも業者ごとによって金額が大きく異なり、選定する際の最も重要な指標になり得るからです。
では、そんな「信託報酬」を基準にして、次は2018年現在おすすめしたい投資信託の銘柄を具体的に紹介したいと思います。
2018年1月現在おすすめしたい銘柄
2018年1月現在、信託報酬が最も安くおすすめな投資信託を3つ紹介します。まずは最も安く、おすすめなものから見ていきましょう。
1位:iシェアーズ TOPIX ETF
今最もおすすめしたい投資信託は、ブラックロック・ジャパン社が運営している「iシェアーズ TOPIX ETF」です。こちらは国内の株式型の投資信託で、最も安い価格設定となっています。
その数字は驚異の0.06%で、ほとんど無料と同じの設定額です。とにかく安い銘柄から始めたい!という人は是非投資を検討してみてください。
次は第2位です。
2位:MAXIS トピックス上場投信
第2位は、三菱UFJ国際投信が運用している、「MAXIS トピックス上場投信」です。こちらは1位のiシェアーズ同様に、トピックスを指標として運用を行っている銘柄になります。
気になる信託報酬は0.08%と、1位と僅差の数字となっています。こちらも相場から考えればはるかに安く、是非最初の投資におすすめしたい銘柄です。
では、最後に3位を見ていきましょう。
3位:MAXIS JPXインデックスファンドTOPIX
第3位は、2位と同じく三菱UFJ国際投信が運用している、「MAXIS JPX インデックスファンドTOPIX」です。こちらはインデックス型の銘柄で、やはりTOPIXを指標として運用をしています。
手数料は2位と同じく0.08%で、信託報酬の額は全く同じになります。ただし、トータルコストでは多少こちらの方が高いので、第3位という結果となりました。
これを見ればわかる通り、三菱UFJはさすが大手だけあり、安定的で安い銘柄が多いようです。もし最初の投資銘柄にお困りであれば、是非検討してみてはいかがでしょうか。
さて、ここまでで手数料のシステムと具体的に投資すべき銘柄はわかったかと思います。それらを踏まえた上で、早速投資信託を購入してほしいと思いますが、その前の最終チェックとして次はアドバイスを書いておきたいと思います。
今回は、実際に過去に投資信託を利用して失敗した人の話を基に、「こういうケースに気を付けよう」という事例を3つご紹介します。では、見ていきましょう。
こういうケースには注意しよう
まず初めは、最も投資信託初心者が陥りがちなパターンから見ていきます。
①盲信してしまう
投資信託初心者が最もハマりやすいパターンとして、投資信託会社(ファンド)の言う事なす事を全て信じ込んでしまうというケースがあります。つまり、自分が購入している投資信託についてよく知らなかったり、調べたりしないという事です。
たしかに投資信託の運用自体はファンドに任せっきりになりますし、我々が口をはさむ余地はないのかもしれません。しかし投資信託を実際に購入する前によくリサーチしたり、自分でも運用状況をチェックしたりする事はできるはずです。
そういう準備や努力を怠ってファンドに全部投げる事は決して悪いとは言い切れませんが、その分損をする確率も必然的に上がってしまいます。逆説的ですが、いかに運用を任せるのが投資信託であるとは言えど、最終的には自己責任であると心得たほうが良さそうです。
続いて、2つ目のパターンも見ていきましょう。
②最初から高額投資をしている
これは題の通りで、初心者が最初から高額のお金を投資信託に投資するのは、はっきり言ってあまり得策とは言えません。なぜならこれも前述の通り、投資信託は経済指標を軸に運用を図るからです。
これはどういう事かと言えば、好景気になればその分運用実績も上がり、不景気になれば下がってしまうというわけです。下手をすると、投資したよりも損するケースも十分存在しています。
もし仮にある程度まとまったお金を運用してほしいのであれば、投資信託ではなく「ヘッジファンド」をおすすめします。理由は投資信託とは違い、ヘッジファンドは経済指標と関係なく成績をあげる仕組みになっているからです。
*もしこの辺りをより詳しく知りたければ、詳細が書いてある別記事がありますので、そちらをご覧ください⇒こちらを参照
投資信託に高額投資は向かない事がわかったところで、最後3つ目のパターンを見ていきましょう。
トータルコストを考えていない
もしかしたら1番知られていないのがこのケースかもしれません。これは2つ目のケースの話と若干被ってくるのですが、実は投資信託はトータルコスト的にあまりお得ではないのです。
これはどういう事かと言えば、これまで見てきたように、投資信託にはおおまかに3つの手数料がありました。これはよく考えてみれば、常にコストが発生している事になります。
そう、投資信託は見方を返れば、常に我々にコストを払わせる仕組みになっているのです。1回1回の手数料や1口当たりの初期投資額はたしかに安いかもしれませんが、トータルで見てみるとほとんど得をしていないシステムになります。
一方で先ほど紹介したヘッジファンドは、運用中の信託報酬等は一切かからず、原則として運用終了後の成果報酬だけです。つまり、トータルではこちらのがよっぽどお得というわけです。
*この事についても、詳しく知りたい方はリンク先へどうぞ⇒こちらを参照
あまり短期的な利益や目先のお得感にとらわれすぎると、かえって損する結果を招きかねないという事も是非心に留めておいていただければと思います。
では、最後にここまでの内容のまとめを見ていきましょう。
まとめ
今回は、投資信託の手数料について、基本的なシステムから見てきました。具体的には、「販売手数料・信託報酬・信託財産留保額」の3つがあり、その中でも「信託報酬」は特に銘柄をチェックする上で大事だという事も述べてきました。
そして信託報酬に応じた今現在のおすすめ銘柄を挙げ、最後は実際に投資信託を始める上で気を付ける事を列挙しました。これで、あなたも自信を持って投資をスタートする事ができるようになったかと思います。
「あとはやってみるだけ」です。実際に投資を始めてみる以外に、能力の向上は見込めません。
経験を積んでいく中で、他に気になる事があれば、是非当サイトに戻ってきて確認して頂けたらと思います。