ヘッジファンド投資について始め方から戦略まで完全網羅!
資産運用におすすめのヘッジファンド投資を徹底解剖!
突然ですが、こんな疑問をお持ちではありませんか?
「ヘッジファンドとはそもそも何?」
「ヘッジファンドへの投資を始めるにはどうすればよいの?」
比較的小さいリスクのもとで高い利回りが得られるヘッジファンド投資。投資信託では得られないようなリターンがヘッジファンドでは可能になるのです!今後の資産運用にはぜひとも取り入れていきたいですよね。
そこで今回はヘッジファンドと投資信託の違いから解説し、ヘッジファンド投資のリスクや始め方についても触れていきます!これを読めばあなたもヘッジファンド投資がすぐ始められますよ!
ではまずヘッジファンドと投資信託の3つの違いから説明します。仕組みは一見似ていますが、中身は全然違うので見ていきましょう!
Contents
ヘッジファンドと投資信託の3つの違いを全て紹介!
ヘッジファンドと投資信託には主に3つの違いがあります。その3つとは、
- 利益の追求方法
- 資金の集め方
- 手数料
になります。ヘッジファンドへの投資を始めるのであればまずこの3つを抑える必要があるので、詳しく見ていきましょう!
①「利益の追求方法」
1つ目の違いは「利益の追求方法」です。投資信託は「相対収益」型運用であるのに対し、ヘッジファンドは「絶対収益」型運用となります。いまいちピンと来ないと思うので、それぞれ解説します!
まず投資信託の「相対収益」というのは「あるベンチマークを上回ることを目標とする」運用スタイルを指します。ベンチマークとは「基準となる指数」を指し、日経平均株価などがこれに当たります。
仮に日経平均株価がベンチマークの場合、日経平均が5%上がれば投資信託は5%以上の利回りを追求し、逆にベンチマークが5%下がっていれば投資信託は5%以上の損失を防ぐことを目標とするわけです。
これは言い換えると「投資信託の成績は景気動向に左右される」ことを意味します。ベンチマークが下がった場合には、たとえベンチマークよりも損失を防いだとしても結果的にその投資信託は損失を出したことになりますよね。
ただ一方でヘッジファンドは「どんな状況でもプラスの利回りを出す」ことを目標としています。たとえ景気動向が悪い状況においてもプラスの利回りをヘッジファンドは追求するのです。
過去の例として、2008年のリーマンショックのような金融危機では、多くの投資信託が損失を出しました。ただその中でも優秀なヘッジファンドは平気で10%以上の利回りを記録しています!
このようにヘッジファンドと投資信託では「利益の追求方法」に違いがあるのでぜひ整理しておきましょう!
②「資金の集め方」
ヘッジファンドと投資信託はどちらも投資家から集めた資金を運用する形になります。ただヘッジファンドと投資信託ではそれぞれ投資家からの資金の集め方に違いがあります。
まず投資信託は「多数の個人投資家から資金を集める」形になります。これは一般的に「公募」といわれる形式であり、小額から始められる最大の理由になります。
一方でヘッジファンドは「少数の投資家から資金を集める」という「私募」の形式を採用しています。そのため最低投資額は数百万円~1,000万円に設定されているというわけです。
このような「資金の集め方」における違いから、最低投資額に加えて「リスクの大きさ」にも違いが生じます。
先述の通り、投資信託は多数の投資家から資金を集めているため、投資制限が厳しく設定されており、リスクの大きい投資商品には手が出せないことになっています。
ただヘッジファンドは、投資に精通している少数の投資家から資金を集めるため、投資制限は比較的緩く設定されています。そのため株式や債券だけでなく、デリバティブ(オプションなど)も投資対象となります。
これによりヘッジファンドの方が必然と利回りが大きくなります。投資信託は年率数%の利回りにとどまる一方で、ヘッジファンドは毎年2桁台の利回りが期待できます!
以上の「資金の集め方」の違いも頭に入れておくと良いでしょう!
③「手数料」
基本的にヘッジファンドの手数料は投資信託よりも高めに設定されています。どんな状況下でもプラスのリターンを追求するため、その分を考慮して手数料が自然と高くなるというわけです。
では具体的に手数料はというと以下になります。
手数料 | 投資信託 | ヘッジファンド |
---|---|---|
販売手数料 | 0%~3% | 3%~5% |
信託報酬 | 0.5%~3% | 0%~3% |
信託財産留保額 | 0%~0.5% | 0%~2% |
成功報酬 | なし | 10%~50% |
まず投資信託とヘッジファンドではどちらも「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つが手数料としてかかります。1つずつ解説していきます。
まず販売手数料は、購入時にかかる手数料となります。例えば100万円で購入した際には、投資信託は3万円、ヘッジファンドは3万円~5万円がかかるというわけです。
そして2つ目の信託報酬は、保有し続けた場合にかかる手数料となります。この手数料は投資信託もしくはヘッジファンドを1年間保有し続けるたびに請求される形になります。
最後に信託財産留保額は、売却する際にかかる手数料となります。
以上の3つの手数料が投資信託とヘッジファンドの間で共通する手数料となります。表からもわかるように、ヘッジファンドの方が高く設定されていますよね。
そしてヘッジファンドは上記の手数料に加え、「成功報酬」が新たにかかります。ただこの成功報酬は「目標収益を上回った場合のみ」請求される手数料となります。
例えば、運用資産が100億円のヘッジファンドが、年間15%の利回りを目標にしているとします。そして結果的に20%の利回りを確保したとすると、成功報酬は
100億円 × 5% × 10%~50%
= 「5000万~2億5000万円」
となります。
以上、手数料率の大きさや成功報酬の有無が、ヘッジファンドと投資信託における違いとなります。投資する前には必ず確認しておくと良いでしょう!
ではこれらの違いからくるヘッジファンド投資のメリットやリスクについて次に紹介したいと思います!これはヘッジファンド投資を始める前にぜひ確認しておきたいですよね。詳しく見ていきましょう!
覚えておきたいメリットやリスクを紹介!
ではまずヘッジファンド投資の2つのメリットから紹介します!
ヘッジファンド投資の2つのメリット
気になる2つのメリットとは以下になります。
- リターンが大きい
- 余分なコストがかからない
まず先ほども紹介したように、ヘッジファンドは少数の投資家から資金を集める「私募」の形式をとっているため、投資制限が緩く、様々な投資商品に投資することができます。
そのためヘッジファンドのリターンは投資信託よりもはるかに大きく、年率10~50%ほどの利回りが期待できます。これは投資対象としてとても魅力的ですよね!
そしてもう1つのメリットは「余分なコストがかからない」ことです。その理由は、ヘッジファンドに投資を行う際、直接契約による購入が可能だからです。
一般的に投資信託の場合は、証券会社を仲介する必要があります。そのため、運用会社に対して支払う手数料に加え、証券会社に対しても手数料(先ほどの販売手数料)を支払う必要があります。
ただヘッジファンドの場合は直接契約することができるので、仲介コストなどの余分な手数料を支払う必要がありません。この点については後ほど詳しく解説します!
以上がヘッジファンド投資のメリットとなります。高リターンが得られ、余分な手数料を支払う必要が無い点はありがたいですよね!
では一方でヘッジファンド投資のリスクとしてはどのようなことがあるのでしょうか?その2つのリスクを次に解説します。
押さえるべき2つの投資リスク
ヘッジファンド投資を始める前には以下の2つのリスクを押さえる必要があります。
- 流動性
- 情報の不透明さ
まず「流動性」とは、購入したヘッジファンドを解約するときのリスクを指します。具体的には、ヘッジファンドには解約期限があり、決算前の45日前までに解約を申請しなければなりません。
この点は、売りたいときに売ることのできる株式などと異なりますよね。ヘッジファンド投資を始める前にはこの点を頭に入れておきましょう!
そしてもう1つのリスクは「ヘッジファンドの情報が得られづらい」ことです。これは特に海外のヘッジファンドに当てはまることであり、日本のヘッジファンドであれば問題ありません。
ちなみに後ほど紹介する日本のヘッジファンド「M&S」は、投資先企業の一部をHP上で公開するなど、積極的に情報を開示してくれています!
以上、この2つのリスクはヘッジファンドへの投資を始める前に必ず押さえておく必要があります!ぜひ一度確認すると良いでしょう!
では続いてヘッジファンドの具体的な投資戦略を見ていきたいと思います。基本戦略は3つあり、投資先がどの戦略に当てはまるかはチェックする必要があります!詳しく見ていきましょう。
運用の戦略や手法を大公開!
ではまずヘッジファンドの基本戦略①「アービトラージ型」について解説します!
①「アービトラージ戦略」
アービトラージ戦略は、基本的に「買いと売りのポジションを同時に取る」戦略を指します。以下でもう少し詳しく解説します。
この戦略では、割安と考えられる投資商品に「買い」を行い、割高な投資商品に対しては「売り」を行う形です。そして上昇相場の局面に入ると「売り」の銘柄を手放し、逆に下落相場であると「買い」の銘柄を手放す形になります。
つまりアービトラージ戦略では、相場の上下に関わらず、利益が得られる仕組みになっているというわけです!
ちなみにこのアービトラージ戦略は、ヘッジファンドの創始者A.W.ジョーンズ氏が取っていたものであり、古くからヘッジファンド界で取られている投資戦略になります。そのため他の戦略に比べて洗練されていると考えられますね!
以上がアービトラージ戦略の概要になります。これはヘッジファンドだけでなく株式投資などにも実践していきたいですね!
では続いて2つ目の戦略「ディレクショナル型」について解説します!
②「ディレクショナル戦略」
2つ目のディレクショナル戦略は、相場の動く方向を予測して投資を行うものになります。ではどのように相場を予測するかというと、2つの方法があります。
まず「トップダウンアプローチ」が1つめの相場予測法です。これは各国の経済指標から、世界経済の動向を予測するという方法となります。より広い視点から相場を予測するというわけです。
そしてもう1つ「ボトムダウンアプローチ」という方法があります。この方法は先ほどと違い、個別企業の決算などから投資先を決めるアプローチであり、ヘッジファンドマネージャーの力量に大きく依存しています。
ちなみにこのディレクショナル型の中で代表的なのが「グローバル・マクロ」です。これはあのジョージ・ソロス氏が、イギリスのポンド危機時などで取っていた投資戦略です。
このようにディレクショナル型の戦略は「相場の方向(ディレクション)を読む」ことで投資を行うものになります。頭に入れておくと良いでしょう!
では最後に「イベントドリブン型」を紹介します!
③「イベントドリブン戦略」
ヘッジファンドの「イベントドリブン」戦略は、あるイベントに乗じて投資を行う形になります。ではそのイベントはというと、個別企業で起きた重要な出来事などを指します。
例えば、M&A(企業合併)などはもちろん、企業の不祥事(リストラなど)も全てイベントに当たります。東芝の経営再建問題などもこのイベントに当たるというわけです。
そしてこれらのイベントが起きた時、その企業の株価は大きく変動します。そこでヘッジファンドは収益を得ようというわけです。
以上が、ヘッジファンドの基本投資戦略になります。ヘッジファンド投資を行う際は、どの戦略を取っているのかに注目すると良いでしょう!
では最後に、これまで述べてきたことを踏まえて、ヘッジファンドへの投資を始める方法を紹介します!これであなたもヘッジファンドを使った資産運用が出来ますね!
個人で始める具体的な3つのファンド購入方法とは?
ヘッジファンドへの投資を始める方法は3つあり、それぞれ
- ヘッジファンド型投資信託を購入する
- 投資助言会社などを利用して海外のヘッジファンドに投資する
- 国内ヘッジファンドに直接投資する
となります。順番に見ていきましょう!
ヘッジファンド型投資信託とは?
ヘッジファンド型投資信託は、運用会社がヘッジファンドと同様の戦略を取っている投資信託になります。つまり先ほどの3つの戦略のどれかをもとに投資を代行してくれるというわけです。
この方法のメリットは「最低投資金額が低い」ことです。投資信託は一般的に数万円から始めることができるので、始めるハードルはかなり低いです。
ただ一方で、やはりリターンの大きさは限度があります…。年率でも数%~10%ほどの利回りにとどまることは押さえておくと良いでしょう。
また証券会社をはじめとする販売会社に手数料を払う必要があることもデメリットとして挙げられるでしょう。本来の目的がヘッジファンドへの投資にもかかわらず、証券会社に手数料を支払うのは余分なコストですよね。
以上が、ヘッジファンド型投資信託の概要になります。メリット・デメリットそれぞれ押さえておくと良いでしょう!
海外のヘッジファンドへの投資
海外のヘッジファンドに投資するには以下の2つの方法があります。
- 投資助言会社やプライベートバンクなどを仲介する
- 直接自分で問い合わせて投資する
まず投資助言会社などを仲介させる方法では、彼らが数あるヘッジファンドの中から選定したファンドへの投資を代行して行ってくれる、というものです。
この方法のメリットは「問い合わせなどを代行してくれる」ことです。海外のヘッジファンドとなると英語で問い合わせる必要があり、なかなか手が出しづらいものですが、その心配がなくなるというわけです。
ただ仲介してもらう分、やはり手数料を払う必要があります。これは先ほどの投資信託と同様に、仲介手数料という余分なコストが積み増しとなるのでデメリットとなります。
もし「余分なコストを払いたくない」ということであれば、直接海外のヘッジファンドに問い合わせて契約することもできます。ただその場合は、英語での問い合わせなど、面倒な部分が残ります。
以上が、海外のヘッジファンドに投資する方法となります。これは他の2つの方法と比べて特にハードルが高いので、あまりお勧めは出来ません…。
では最後に管理人が最もおすすめする「日本のヘッジファンドへの投資」について紹介します!
日本のヘッジファンドに直接投資
ヘッジファンドへの投資を始めるのであれば、まず日本のヘッジファンドに直接投資することがおすすめです。
まず日本のヘッジファンドであれば、日本語で直接契約を結ぶことができますよね。これは投資金額の交渉や、具体的な投資戦略などを聞くにあたってとても便利です。
また直接日本語で契約できるため、仲介コストなどの余分な手数料を支払う必要はありません。この点も本来の目的がヘッジファンドへの投資である分、理にかなっていますよね。
以上を踏まえると、日本のヘッジファンドに直接投資する方法が一番おすすめです。ヘッジファンドへの投資を始めるのであればまずこの方法から検討してみると良いでしょう!
そして最後におすすめの国内ヘッジファンドは「M&S」です。過去の実績や情報の開示性など、とても優秀な国内ヘッジファンドであります。詳しくは以下のページを見てみると良いでしょう!
また「ヘッジファンドの購入方法についてもう少し詳しく知りたい!」という方は以下のページにまとめておきましたので一度見てみると良いでしょう。
では最後にこれまで述べてきた内容についてまとめます!
ここまでのおさらい
ヘッジファンド投資のおさらい
まずヘッジファンドと投資信託の違いについてまとめると、以下のようになります。
ヘッジファンド | 投資信託 | |
---|---|---|
収益目標 | 絶対収益 | 相対収益 |
資金の集め方 | 私募 | 公募 |
成功報酬 | あり | なし |
まず収益目標ですが、ヘッジファンドはどんな状況でもプラスのリターンを追求します。基準となる指数に沿った運用を行う投資信託とは、利益の追求方法が異なります。
また資金の集め方についてもヘッジファンドは少数の投資家から集める「私募」の形式です。そのためリスクも比較的大きく取ることができ、リターンも高くなるというわけです。
最後にヘッジファンドは、収益目標を上回った場合のみ成功報酬を支払う必要があります。この手数料についても投資信託と比較して押さえておくと良いでしょう。
ヘッジファンド投資のメリット・デメリット
次にヘッジファンド投資のメリット・デメリットについてですが、まとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・リターンが大きい ・余分なコストがかからない |
・解約に制限がある(流動性) ・情報の不透明さ |
ヘッジファンド投資は高リターンが期待できる上、直接契約することができるので余分なコストがかかりません。
ただその分、解約はヘッジファンドの決算日の45日前までという制限や情報があまり開示されないリスクがあります。
これらのメリット・デメリットを踏まえてヘッジファンド投資を始めると良いでしょう!
3つの始め方をおさらい
最後にヘッジファンドへの投資の始め方ですが、以下の3つになります。
- ヘッジファンド型投資信託を購入する
- 投資助言会社などを利用して海外のヘッジファンドに投資する
- 国内ヘッジファンドに直接投資する
これからヘッジファンド投資を始める方は「日本のヘッジファンドに直接投資する」ことから検討してみると良いでしょう。他2つの方法のデメリットをカバーしている上、リターンも大きく見込めるので魅力的です。
そしておすすめの国内ヘッジファンドは「M&S」です。
ぜひ一度HPで確認してみると良いでしょう!⇒公式HPはこちら
以上、ヘッジファンド投資について解説しました。これからの資産運用にぜひ取り入れると良いでしょう!