ヘッジファンドと投資信託の違いを完全網羅~ファンドランキングも公開~
誤解されやすいヘッジファンドと投資信託の違いとは?
ヘッジファンドと投資信託の違いとは一体何でしょうか?一般的にヘッジファンドと聞くと「富裕層向けのハイリスク・ハイリターンのファンド」とイメージする方が多いようです。
実際にヘッジファンドは絶対収益確保を目標に高レバレッジを活用して短期売買を繰り返す一方で、通常の投資信託は株式や債券などの伝統的な戦略でレバレッジなどはかけずに資産運用を行います。
そこで今回はヘッジファンドと投資信託の違いとおすすめのファンドランキングについてご説明させて頂きます。
Contents
ヘッジファンドと投資信託が大きく異なる3つの違い
ヘッジファンドと投資信託は投資家から多額の資金を集めて資産運用を行う点では共通していますが、両者には3つの大きな異なる違いがあります。この3つの違いについてご説明させて頂きます。
目標利益の追求(絶対収益型と相対収益型)
まずは目標利益の追求になります。簡単にまとめると「目標に対してどれだけ追求するか」の程度の違いになります。
ヘッジファンドは「絶対収益型」に分類されます。この絶対収益型とは相場の良し悪しに関係なく必ず利益をあげることを目標にするというものです。
運用方法は、空売りやレバレッジ活用、短期売買を駆使します。投資対象も株式や債券、為替などの伝統的資産はもちろん商品先物や金融先物などにも投資します。
いうなればリターンを得られるかどうかは運用者のスキルかかっているといっても過言では無いでしょう。運用者自身も自分の資産を投資しているケースが多々あります。
投資信託は「相対収益型」になります。相対収益型は収益は相場の良し悪しによって左右されます。目標のベンチマークを上回る成績を目指すというものです。
絶対収益型では空売りやレバレッジなどは規制によって行えないためリターンは運用者のスキルよりも市場の動きによります。そのため運用者自身が投資することはほとんどないと言えるでしょう。
投資家の募集方法(私募と公募)
ヘッジファンドと投資信託では募集の方法が異なります。ヘッジファンドは私募と呼ばれる募集方法で資金を集めます。
私募とは特定の投資家に対して申込の勧誘を行うというものです。50人未満の少数を対象にする「少人数私募」と適格機関投資家のみの「プロ私募」の2種類あります。
公募とは、誰でも買える証券のことで証券会社や銀行などで販売されている通常の投資信託がこれに該当します。不特定かつ多数の投資家(50名以上)に対して申込の勧誘を行うことができます。
手数料
基本的に手数料は絶対収益型であるヘッジファンドの方が投資信託よりも高めに設定されています。売買回数の多さや様々な金融商品への投資、ファンドマネージャーへの報酬を考慮すると決して高い金額ではありません。
一般的なヘッジファンドと投資信託の手数料を比較してみましょう。
ヘッジファンド | 投資信託 | |
---|---|---|
申込手数料 | 3%~5% | 0%~3% |
信託報酬 | 0%~3% | 0.5%~3% |
信託財産留保額 | 0%~2% | 0%~0.5% |
成功報酬 | 10%~50% | なし |
このようにヘッジファンドでは成功報酬と呼ばれる手数料があります。報酬手数料は目標収益以上にリターンがあった場合、その超えた金額に対してかかる手数料のことです。この手数料がヘッジファンドと投資信託の大きな違いになるでしょう。
いかがでしたか?ここまでの説明を通してヘッジファンドと投資信託の違いが理解できたのではないでしょうか?
最後にこれまで述べてきたことも踏まえて、ヘッジファンドと投資信託の比較表を下にまとめたので確認してみると良いでしょう。
ヘッジファンド | 投資信託 | |
---|---|---|
リターン | 絶対収益型 | 相対収益型 |
リスク定義 | 損失 | 目標ベンチマークからの乖離 |
運用方法 | 自由 | 制約あり |
運用規制 | 緩い | 厳しい |
リターン | 運用者の裁量による | 相場の状況による |
運用規模 | 少数精鋭での運用 | 会社や組織的な大規模な運用 |
募集 | 私募 | 公募 |
換金 | 制約あり | いつでも換金可 |
おすすめのファンドランキングを公開
おすすめのファンドをランキング形式で発表します。
国内ヘッジファンドランキング
第1位 M&S
2016年に独立系投資会社として設立されたヘッジファンドにファンドになります。投資業務以外にもM&Aアドバイザリーや経営コンサルティング業務なども行っています。
投資方針の特徴はヘッジファンドには珍しい中長期的な投資を行っていることです。割安株を購入して将来的な値上がりを狙うということです。
このM&Sの運用成績は優秀で、2016年では年間利回りは何と45.26%、2017年に至っては27.06%にも上ります。
ちなみにM&Sの評判などについてより詳しく知りたいという方は以下のページにまとめましたのでぜひ見てみると良いでしょう。
第2位 アズカルアセットマネジメント
平成17年に設立された会社で、顧客には上場企業のオーナーや学校法人、公益法人などがいる信頼性の高いヘッジファンドになります。
会社の主要メンバーは大手証券会社や金融機関の出身者で構成されています。ファンドはアメリカ債券やインド市場、日本株などに加えて、堅実に収益を上げるためにリスクの低い金融商品を組合わせて運用しています。
2008年のサブプライムショックの際にも年間利回り22%、2009年にも年利60%と優秀な成績を残しています。
相場の落込みや価格の下落時にこそ投資の機会があるとみなすダウンサイドによってハイリターンを目指す手法を取っています。これこそ絶対収益型のヘッジファンドと呼べるでしょう。
アズカルアセットマネジメントに関しても詳細を知りたい方は下記ページからご覧ください。
第3位 BMキャピタル
BMキャピタルは独立系のヘッジファンドになります。主要メンバーは東京大学や京都大学卒で外資系投資銀行で活躍したプロのファンドマネージャーになります。
このBMキャピタルの特徴は投資初心者を対象にしたヘッジファンドということになります。このBMキャピタルの強みは何と言っても過去の運用成績がマイナスになったことがありません。
更に全ての期間年利10%以上の運用に成功しています、その上ヘッジファンドでは珍しい長期投資を行っています。直近の4年間で投資家の資産を2倍以上に増やしています。
リスク管理を徹底して行い、損を出さないことを信条にしています。毎年プラスの収支をだし、それを複利運用することで効率よく資産運用を行っているようです。
株式投資においてはバリュー投資を基本にし、徹底的な企業分析を行い割安な銘柄のみに投資をしています。
そんなエリート集団のBMキャピタルについても、下からまとめ記事に飛ぶことができますので、参照してみてください。
投資信託を扱う証券会社ランキング
投資信託を取扱う証券会社ランキングに移りたいと思います。
第1位SBI証券
投資信託取扱証券会社の第1位はSBI証券になります。取扱投資信託数はなんと2601本にもなり、申込手数料が無料のノーロードファンドの取扱は1250本にも上ります。
積立てNISAの対象銘柄も122本もの取扱があるため、投資信託を購入する投資家に人気の証券会社になります。
ネット証券のため投資信託以外の手数料が安く、インターネット環境があればどこでも取引することができます。
売れ筋や販売金額、運用実績など各項目ごとの投資信託ランキングを見ることができます。リアルタイムで見ることができる市況レポートや個別ファンドレポートも人気の理由です。
入出金も住信SBIネット銀行から行うと振込手数料が0円で24時間365日行うことができ非常に便利です。
第2位野村證券
第2位は国内最大手の野村證券です。野村證券の最大の強みはネットや電話でのサービスはもちろん、店舗を構えている点です。サポート体制は万全で、各支店で投資セミナーや勉強会などを開催してるため直接投資のプロから相場の話を聞くことができます。
またプロの営業担当から相場情報をリアルタイムで聞くことができるため、投資初心者でも安心して取引を開始することができます。
投資信託の取扱数は600銘柄以上と豊富に取り揃えています。買付金額、騰落率、純資産総額、月次資金流入額をそれぞれランキングで見ることができます。
第3位大和証券
第3位は国内証券会社第2位の大和証券になります。大和証券の投資信託取扱数は約300銘柄になっているため野村證券やSBI証券に比べると取扱数が少なくなっています。
大和証券の強みは野村證券同様に対面で直接プロの証券マンから投資のアドバイスをもらえることにあります。特に大和証券の営業マンは買付け後のフォローの評価が高いようです。
セミナーや投資の勉強会なども充実していることはもちろんですがインターネットによるライブセミナーも解りやすいと評判の様です。サービスやサポート面を重視する人には大和証券が向いていると言えるでしょう。
ここまでのまとめとおすすめ
ヘッジファンドと投資信託のポイントをまとめてみました。
ヘッジファンド
・投資をプロに全て任せることができる
・手数料は高いがハイリターンを期待できる
・数十万円ぐらいからの低予算で始めることができるヘッジファンドもある
・世界経済が落ち込んだ場合でも収益を挙げてくれる
・リターンはファンドマネージャーのスキルによるところが大きい
・プロのコンサルタントが資産運用のサポートをしてくれる
・投資の知識がない初心者でも安心して資産運用ができる
・年利20%以上の高利回りでの運用が可能
投資信託
・自分で数多く存在する銘柄から選ぶことができる
・ヘッジファンドよりも手数料が安い
・相場の環境によってリターンが決まる
・経済環境が下がった場合はマイナスになる
・担当者が存在しない
ヘッジファンドがおすすめ
投資で損を出したくない人や堅実に利益を毎年必ず出したい人はヘッジファンドを選択すると良いでしょう。ヘッジファンドの最大の利点は経済状況の良し悪し関係なく収益を挙げてくれる点や資産運用をプロに完全にお任せすることができることです。
こんな良い選択肢はありません。是非、利用を検討してみてください!